行列の店。
古い商家が並ぶ、木下(きおろし)の街並み。
駅から続く狭い街道筋を歩いて行くと、古い肥料店に金物屋、衣料品店、材木商、そして煎餅屋・・・・
利根川から引いた、六軒川という小さな水路は手賀沼へと繋がり、畔には、昔の船着場の跡が親水公園として整備されています。そんな街かどの、ちょうど千葉銀行の支店の前にあるのが、文化七年創業だという老舗、「久七団子」さんです。
午前中に立ち寄った店先には、電話で頼んだ団子を買い求める人たちが。
餡団子、醤油(みたらし)の団子をそれぞれまとめて包んでもらいますが、すぐに食べたい数本を、包みとは別にしてもらいます。クルマの中で早速食べる、出来たての団子。 しっとりとしていて、噛むたびに米の香りと塩気の立った餡の旨さが口中に溢れてきます。きめ細かいのに、ちゃんと「ネチッ」とした歯ごたえがあるのが良いですね。
ここが、大量生産する一般の串団子との一番わかりやすい違いです。
家に帰って、2~3時間置いただけでも、歯ごたえはどんどん変わってきます。 団子の硬化とともにコシが強くなってきて、ネチッとした食感が転じ、強い弾力に。 みたらし醤油の団子など、むしろこの状態が一番旨いと思いますね。
ただし、夜まで置くと、もうかなり硬くなってしまいます・・・・
木下と布佐を結ぶ堤沿いに開けた、この木下六軒の街並み。
成田線が開通する直前の明治中期頃の賑わいぶりと言ったら相当なもので、当時の書物には、「千葉県下でも船橋町に匹敵する商都」だと紹介されているのだそう。 大きな蒸気船が銚子との間を通い、広大な商圏をもつ集散地として栄えたと言いますから、往年の久七団子も、さぞかし多くの人たちが堪能したのでしょうね。もっとも、当時は素朴な醤油の焼き団子だったのかもしれませんが。(中略)売り物はしょうゆ(みたらし)と小豆餡の二種類の団子(いずれも一本70円)、それにのし餅程度。団子は近隣では根強い人気があり、午後になってから買えることは稀なほど。確実に入手するには、電話予約が無難です。
また、店の前は狭い国道で、大型ダンプが軒を掠めて通り過ぎますので、お店に入るにも一苦労します。 クルマなら、別の場所に置いたほうがよいでしょうね。
さて、緑茶を淹れて・・・醤油(みたらし)は、とてもまろやかな甘辛の旨さ。
焼き目の香ばしさと、角の取れた醤油の風味がとても印象的です。噛み応えのある昔気質の「齧る団子」。いまどきのスターチを使った大量生産の団子との違いは明々白々ですね。餡団子の小豆餡は、塩気がしっかり立った、これも懐かしい味。甘みがいっそう引き立ちます。醤油団子と違い、焼いていない餡団子は、特にねちねちっとした昔気質の食感。何時までも硬くならないふわふわの餡団子に慣れた向きには、多少好き嫌いがあるかもしれませんね。
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