ラーメン屋このみ
立地でしょ、秘境の温泉かよ。
いや千葉ニュータウン自体がそんな感じのとこあるけどね、小室とか。
1杯250円なのに、チャーシューやメンマなどがちゃんとのっていて、ボリュームもたっぷり。
そんな激安ラーメンが、千葉県印西市のラーメン屋「このみ」の看板メニューだ。味も悪くない。行列が出来そうだが、実際はお客さんが増えず、店主の曽谷三也さん(71)はアルバイトをせざるを得ない。なぜだろう――。
約12年前に居酒屋として開店。カラオケも人気で、そこそこ繁盛していた。
だが、朝まで居続ける客もいて大変なため、昨年1月から日中だけ営業するラーメン屋にした。屋台の経験もあり、若いときからお客さんに提供してきた得意料理で再出発しようと考えたという。「特色を出すために利益は減らして安くしたが、その程度の味と思われないよう工夫している」。スープは、豚骨や豚足、鶏の足、煮干し、野菜にしょうゆなどを加えて6時間以上煮込む。麺は細めの縮れ麺で、一玉は大きめだ。麺ものの他に、モツ煮丼やカレー、ギョーザなども出すが、どれも値段は安い。1日二十数人の来客を見込み、採算はとれるはずだった。
ところが、実際には平均で十数人。4~5月は10人ほどに落ち込んだ。

やっていけないため、閉店後は週5日、市内の回転すし屋で4、5時間アルバイトをしている。
見かねた常連客が「値上げしたらいいのに」と勧めるが、曽谷さんは耳を貸さない。「安いので、ラーメンだけ頼むのは申し訳ない」と、他にもう1品注文する客が多いという。ただ、その安さが裏目に出ている面もある。店構えも立派とは言えないため、「どんな物を食べさせられるのか」と警戒されるというのだ。近所に住む常連客の会社役員、土棚早苗さん(49)は「店の看板を見てからも、しばらくは利用しなかった。知人から『おいしい』と薦められて初めて食べに来た」と笑う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07361c0aa00a79e7be3d76134061cbc05d409ed8
Sponsor

Sponsor

Sponsor
このエントリーをはてなブックマークに追加